サンゴの白化
2016年9月21日
ようこそ! 奄美大島の海からリラックスの前田がおおくりするダイビングログです。
夏の間に30度以上の水温が続いた湾内のサンゴはかなりの範囲で白化しています。
動物であるサンゴは褐虫藻という植物性プランクトンと共生しており酸素や栄養分をもらっています。
水温が高すぎると褐虫藻が死んでしまい、それが白化した状態です。
もともとサンゴ自体は白い色をしており、サンゴの色というのは褐虫藻の色ということで褐虫藻がいなくなると白化現象がおこります。
写真は白化してしまったサンゴ。

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ある意味きれいなんだけどサンゴが死んで10日もたつと白い骨格に藻が生えて汚い感じになります。
よく見てみると褐虫藻が残っているサンゴもあります。
下の写真は完全に白化しておらず、サンゴの先端の薄紫の部分や根っこに近い茶色い部分は本来の色が残っており褐虫藻が生きています。
こういったサンゴは水温が28度以下に下がれば回復してくるようです。

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現在の湾内の水温はようやく28度まで下がりました。
少しでも多くのサンゴが生き残ることを祈るのみです、
水温 28度 気温 26~29度