サンゴの産卵を確認しました!
2012年6月11日
皆さん、おはようございます。
夜な夜な通って空振りしていたサンゴの産卵でしたが、昨夜ついに観察することができました。
昨夜は一昨日からの大雨にかかわらず、サンゴ観察ポイントでの透明度は良好、水温も25度、海はベタ凪と条件はばっちり。
一昨日、サンゴのポリプからピンク色の卵がのぞいていたのでかなりの確信があり、心の準備もできていたつもりでしたが、実際産卵を目の当たりにするとやっぱり大興奮してしまいました。
結果、コンデジで撮った写真は近寄りすぎ、ほとんどハレーションで没・・・。
100mmマクロレンズで撮った写真をアップします。
まず、エントリー直後(PM9:45頃)の写真。
ポリプ一つ一つからピンク色の卵がのぞいているのがわかります。
そして放卵の始まり・・・(PM10:30頃)
あっという間にピークを迎えました。
この状態が10分ほど続きます。
今回の産卵の観察はミドリイシサンゴの仲間のものでした。
一般的に卵と呼ばれているピンク色の球体は、実はバンドルという卵と精子の詰まったカプセルです。
バンドルは水面まで上昇するとはじけて壊れ受精します。
受精して生まれた幼生は数週間浮遊生活を経た後、水底に着生し環境が良ければサンゴとして成長します。
今年、石垣島ではオニヒトデが大発生しているそうです。
サンゴにとっては年々環境が厳しくなっていくようですが、今夜生まれた命がひとつでも多く無事にサンゴへと成長してほしいものですね。
水温 25度 気温23~28度 透明度 15m(湾内)